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コラム

八百屋さんが教える!
旬の野菜の選び方 おくら編

八百屋さんが教える! 旬の野菜の選び方 おくら編

新鮮なおくらは○○が残っている!?

はじめまして。京都で野菜の販売をしております。私からは、旬の情報や、見わけ方、保存方法などをお伝えしていきます。最近は、全国の産地リレーがあり、ハウス栽培や輸入も活発なので旬がわかりにくいですが、露地栽培のごく一般的な旬とお考え下さい。
今回は、6月の旬を迎えるおくらを紹介します。おくらは、漢字で秋葵、英語でOkraと書きます。クイズに出てきそうですね。
まず、選び方ですが、おくらは古くなるにつれ、黒ずんできて、水分やハリがなくなってきます。緑色の網状のネットに入っており見にくいかもしれませんが、切り口がきれいなもの、実の部分や先端が緑のもので、黒く変色していないものを選んでください。さらに、おくらのがくや産毛は古くなると取れてしまうので、残っているものの方がより新鮮です。どの野菜でも見るべきところですが、切り口は、基本的にはみずみずしく、変色していないもの、がくは、枯れていない緑色で、元気なものの方が新鮮です。
タイなどアジアからも輸入されていますが、本来は6月~9月に旬を迎える野菜です。白い花が咲き、その後に実が膨らんでおくらになります。その証拠に、いくつか“がく”が残っていることも。写真のように、収穫前は、うぶ毛が生えそろい、非常にきれいです。

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    収穫前のおくらはとてもきれい

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    新鮮なおくらは変色がなく“がく”がついている

(2016年筆者撮影)

おくらの保存方法やおいしい食べ方は?

まれに赤いオクラも見かけますが、赤い成分はアントシアニンでゆでると緑色になるので、やさしく産毛を取って、生で食べることをお薦めします。 また、一般的に出回っているおくらは五角形ですが、丸いもの、八角形のもの、長さの短いミニおくらなどもあります。食べ方や食味はそれほど変わりません。流通量は少ないですが、花びらを食べる花おくらなどもあります。
保存する場合は、生でビニル袋に入れて冷蔵庫で保存してください。野菜を冷蔵庫で保存するとき注意するべきポイントは、直接冷気を当てない、野菜の乾燥を防ぐの2点です。そのため、ビニル袋に入れるほか、新聞紙で包む、さらに湿らせた新聞に包み袋に入れるのも良いでしょう。 食べ方は、新鮮なら生で食べてもいいですし、焼き物、てんぷらなどでもおいしくいただけます。また、塩もみして軽くゆでると鮮やかな緑色になるので、和え物やサラダにすると目でも楽しめます。
ねばりのもとであるペクチンは食物繊維なので、コレステロール値や血糖値を下げ、ムチンは胃粘膜の保護や整腸作用があります。その他、カロテン、カルシウムなど栄養豊富な食材です。

新鮮でおいしい野菜に出会ったら、味つけを弱めに、野菜そのものの味を楽しんでください!

プロフィール百舌鳥(もず)さん

百舌鳥(もず)さん

京都で飲食店向けの八百屋を営む。週末には京都市内で農作業を手伝いながら、野菜の栽培についても勉強中。